
セレブもこぞって着用!ロックTシャツとは?歴史と魅力について迫る
ファッショニスタはもちろん、セレブの間でも大人気のロックTシャツ。ヴィンテージともなれば数十万円で取り引きされることも珍しくないアイテムです。
しかし、「ロックTシャツがトレンドなのは知っているけどよくわからない!」という方も少なくないはず。
今回はロックTシャツについての解説とその魅力について説明します。インナーとしても1枚でも様になるロックTシャツでアメカジをアップグレードしてみてはいかがでしょうか?
ロックTシャツとは?
ミュージシャンやバンド、ロゴなどをプリントしたTシャツのこと

出典:vinty
ロックTシャツとは、ミュージシャンやバンドのフォトや、ロゴ、アルバムジャケットをプリントしたTシャツのことで、90年代にはバンドTシャツと呼ばれることが多かったアイテムです。
今では、ファッションアイテムとして定着し、ハイブランドからもリリースされていますが、以前は頻繁にライブに通う音楽フリークや自身も音楽をやっているバンドマンやミュージシャン以外は着用しないアイテムでした。
その理由は、バンドTシャツは、ライブ会場やレコードショップでの販売がメインだったから。
つまり、ライブに行かないと購入できないものがほとんどでした。また、ロックTシャツ自体もファッションアイテムというよりはスーベニア的なニュアンスが強かったように感じます。
グランジムーブメントによりファッションアイテムへ
80年代後半から90年代に入るとNIRVANAを筆頭にアリス・イン・チェインズやパールジャム、ダイナソーJr等のいわゆるグランジバンドが注目を集めるグランジムーブメントが音楽シーンを席巻します。
さらに、ダメージデニムにネルシャツそしてバンドTシャツというグランジミュージシャンのスタイルであるグランジスタイルが大ブレーク。
加えて、アンダーカバーのデザイナーである高橋盾氏がNIRVANAのフロントマン、カートコバーンのTシャツを着用したことでロックTシャツはファッションアイテムとしての地位を獲得しました。
現在ではアメカジやストリートスタイルはもちろん、ラグジュアリーな着こなしのアクセントにもロックTシャツが使われることも珍しくありません。
ロックTシャツの魅力は?
1枚で様になる
インパクトのあるグラフィックが特徴的なロックTシャツは、着るだけで様になる点が大きな魅力。デニムやチノパン、スウェットパンツに合わせるだけでエッジの利いた着こなしが完成します。
また、「Tイチ」スタイルにはもちろん、ライダースやジージャンのインナーとしても着こなしにアクセントを与えてくれる点もロックTシャツの魅力と言えます。
フェイド感が楽しめる
ロックTシャツは黒ベースのモノが多く、古着の場合はフェイド感が楽しめます。
着込んだロックTシャツのフェイド感を楽しむのもロックTシャツの醍醐味です。ヴィンテージ感のあるロックTシャツは間違いなく着こなしをタフでラギッドに仕上げてくれます。
世代を問わず楽しめる
古着やヴィンテージのロックTシャツは当時のグラフィックが若い世代には新鮮に感じ、大人世代には懐かしく感じます。
つまり世代問わず楽しめる点がロックTシャツの魅力です。
古着ブームや90年代ブームの影響でロックTシャツに注目が集まっていることは事実ですが、だれでも気軽に楽しめるアイテムであるという点もロックTシャツが人気の所以だと思います。
好きなバンドのTシャツを着ることの高揚感
好きなバンドのTシャツを着て歩くことの高揚感こそがバンドTシャツの最大の魅力です。
音楽の嗜好をダイレクトに伝えることができるツールとしての役割もバンドTシャツにはあるように感じます。
まとめ
今ではハイブランドからもリリースされるロックTシャツ。
新品もいいのですが、古着やヴィンテージのこなれ感やフェイド感がロックTシャツにはよく似合います。
ロックTシャツを選ぶポイントはやはり自分が好きなバンドのモノがおすすめです。他にはグラフィックが気に入ったアイテムを選ぶのもアリではないでしょうか?
古着やヴィンテージのロックTシャツをオンラインで探すなら、古着特化SNS×フリマアプリのVINTYでチェックしてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人

角谷良平
ファッション業界歴は25年以上のファッションライター。 ショップスタッフ、英国にて古着バイヤー、スタイリストを経て、現在は、ファッションライターをメインに文筆家、ファッションディレクター、パーソナルスタイリストとしても活躍中。