ウールとは?いまさら聞けないファッションの基礎情報について解説
秋冬物の古着を探す際、寒い時期を暖かく過ごしたいからこそ素材感を重視して選ぶ人は多いでしょう。
そんな秋冬に需要が急増する素材といえば「ウール」が挙げられます。
厚手のニットだったり暖かそうなジャケットやコートだったり、多くのアイテムにウールは使われていますが、そのウールの特徴について詳しく知っている人というのは、実のところそれほど多くありません。
「ウールって……羊?」くらいの感覚で、なんとなく暖かそう、いい素材と聞いたことがある、という認識の場合がほとんどではないでしょうか。
そこで、いまさら聞けない「ウール」の特徴と、なぜ秋冬に最適なのかを詳しく解説します。
これを読めば、古着を探す際にウールを選ぶ利点を知ることができますので、ぜひチェックしてみてください!
そもそもウールとは?ファッションの定番素材について解説
結論から言うと、ウールは羊をはじめとした動物の毛から作られる繊維のことを指します。
アルパカやカシミヤもウールと呼ばれることもありますが、市場に出回る際はほとんどの場合、動物の名をつけて流通しているため基本的には羊毛がウールと呼ばれています。
ウールの代表的な種類として「メリノウール」が挙げられますが、これは「メリノ種」の羊毛を使ったウールのことをメリノウールと呼んでいます。
実はメリノ以外にも、中毛種や長毛種などさまざまな種類のウールが世の中には出回っていますが、一般的にはそこまで言及されることは稀です。
ウールの特徴
では、ウールはなぜ秋冬に適した素材として扱われているのでしょうか?
ウールの特徴と素材の利点について詳しく解説します。
高い保温性
ウールが秋冬素材と呼ばれる大きな理由として保温性の高さが上げられます。
繊維の縮れに空気が含まれることで、熱を逃さず暖かく着られるようになっているのがウールの大きな特徴です。
防汚・消臭性にも優れている
動物の毛を繊維として使う利点として「汚れにくい」というのも挙げられます。
人間の髪と同じく毛にキューティクルという膜がついており、その膜が水や汚れを弾いてくれるので、洗濯を頻繁にしなくてもキレイなままで着用できるというのがウールのメリットです。
また、消臭性にも優れているので、靴下にも使われる場合があります。
ウールは夏も使える!?実は年中着られる万能素材
ウールといえば秋冬用の素材として認知している人も多いと思いますが、実は春夏にも使える素材なのはご存じでしょうか?
保温性が高いのは周知の事実ですが、吸放湿性にも優れており肌触りも良いため、サマーウールという呼び名で服の素材に使われる場合も少なくありません。
なにより、スーツの素材にはウールが多く使われていますし、生活に深く根付いている素材でもあります。
まとめ
ウールは年中通して使える万能素材です。
とはいえ、特に活躍するのは秋冬で間違いありませんし、ウール100%のニットは軽くて温かいので、古着で冬服を探す際の選択肢としてピッタリ。
VINTYでも多くのウールアイテムがあるので、ぜひチェックしてみてください!
この記事を書いた人
サイトウマサミ
セレクトショップやブランド直営店の店長経験があり、その経験を活かしてファッション系ライターとして活動を開始。現在はジャンル問わずさまざまな記事を執筆するwebライターとして活動中。