ロクヨンクロスとは?高機能なのに経年変化も楽しめる傑作!混紡素材について解説
古着のアウターを探していて「ロクヨンクロス」という名称を聞いたことがあると言う人は多いでしょう。
近頃はロクヨンクロスの魅力も再認識されて、アウトドアウェアのみならず多くの新作アウターでも使われるようになりました。
そんな多くの人に愛される生地ではありますが、古着初心者やファッションについて詳しくない人からすると、どの辺が魅力的な素材なのかいまいちわからないのも当然と言えるでしょう。
そこで、この記事は長い時間を経ても愛され続ける機能性素材「ロクヨンクロス」について解説します。
ロクヨンクロスとは?
ロクヨンクロスは「60/40クロス」の別称で、コットンの横糸を60%、ナイロンの縦糸を40%の割合で混紡したことから60/40クロスと呼ばれています。
この生地を開発したのが、アメリカを代表するアウトドアウェアブランドのSIERRA DESIGNS(シエラデザイン)で、1968年に開発して以降、多くのブランドがこの素材を使用するようになりました。
ロクヨンクロスの特徴について解説
撥水性に優れている
ロクヨンクロスは、横糸のコットンが水を吸うと膨張して糸と糸の間を塞ぎ、ナイロンの撥水性と相まって水を弾くようになる防水素材です。
1960年代に開発された生地なだけに完全防水とまではいきませんが、現代でもタウンユースで着用したり、軽めのアウトドアシーンで活用したりするには十分な性能を持っています。
現代の完全防水素材には一歩およびませんが、長い歴史のなかで刻まれてきた歴史がロクヨンクロスの魅力を後押ししていると言えるでしょう。
透湿性が高く蒸れにくい
ロクヨンクロスに使用されている素材は綿とナイロンで、綿特有の透湿性を備えているのも魅力的なポイントです。
防水透湿性と言えばゴアテックスが有名ですが、仕組みこそは違うものの、そのゴアテックスよりも先んじて防水透湿性能を有したアイテムの製品化に成功したという点でも画期的な作品と言えるでしょう。
経年変化を楽しめる
ロクヨンクロスの魅力として特に語られるのが経年変化を楽しめるという点です。
自然素材のコットンとナイロンの混紡素材ならではの風合いによって、デニムのように、使い込むほどに味が出てくるのがたまらない魅力。
自分の手で育てられるアウターという、ファンの心を掴んで離さないその存在は、まさに傑作と言っても過言ではありません。
まとめ
ロクヨンクロスは、登場してから半世紀以上経った今も変わらず愛され続ける傑作素材です。
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この記事を書いた人
サイトウマサミ
セレクトショップやブランド直営店の店長経験があり、その経験を活かしてファッション系ライターとして活動を開始。現在はジャンル問わずさまざまな記事を執筆するwebライターとして活動中。