ドクターマーチンとは?古着コーデでも人気のブーツブランドについて解説
おしゃれなブーツと言えば「Dr.Martens(ドクターマーチン)」を思い浮かべる人も多いでしょう。
シャープながらどこか厳つく、ロックな印象を与えるドクターマーチンのブーツは、新品・中古問わず人気があります。
古着界隈でも例外ではなく、多くの古着好きがコーデに取り入れていることでも知られています。
そんなドクターマーチンですが、実際はどんなブランドでなぜ人気があるのかまで知っている人はそれほど多くありません。
古着やファッションの初心者で、詳しく知っておきたいという人のために、ドクターマーチンの基本情報と歴史について解説します。
ドクターマーチンとは?
ドクターマーチンの歴史は、ドイツ人で医師のクラウス・マルテンス(マーチン)によって開発されたブーツのソールがはじまりとされています。
当時25歳のクラウス氏は、かつてドイツ軍に従軍していたものの、休暇の際、足首に怪我を負ってしまいました。
その時、軍から支給されている靴が、怪我をした足にはあまり良くないと思い、ブーツを改良することに。
そうして出来上がったのが、空気を充填させてクッション性を持たせたエアクッションソールです。
戦後、都市に残っていた靴修理店にあった靴の型と針などを活用して、実際に靴を作成。
そして、仕上がったプロトタイプを大学時代の友人で、機械工学の知識に長けていたヘルベルト・フンク博士に見せたところ、フンク氏は大いに興味をそそられてパートナーシップを結ぶこととなりました。
そこから、廃棄予定だった軍用のゴムタイヤなどを材用にして、ドイツ国内で生産・販売をはじめます。
業績の好調。そしてイギリスへ
出典:ドクターマーチン公式
ドイツでブーツを販売しはじめてから10年もしないうち業績が伸び、1952年にはドイツのミュンヘンに工場を創設するほどまでに成長しました。
その勢いは国外からも注目され、イギリスで靴の製造を行っていた老舗のメーカー「グリッグス」がイギリスにおける製造特許を獲得。
イギリス国内の流通に合うように変更を加え、「Air Wair」というブランド名で世にだすこととなりました。
この際に発売されたアイテムが、時を経た今尚、絶大な人気を誇る「1460」の8ホールブーツです。
ワークブーツからファッションのアイコンに
もともとドクターマーチンはワークブーツとして販売されていましたが1960年代に入ると、若者集団のスキンヘッズ(スキンズ)が唐突に着用しはじめます。
その後はThe Whoのプート・タウンゼントやパンクスが好んで着用し、サブカルチャーからユースカルチャーの最先端ブランドへと成長しました。
今も流行の最先端として活躍
ファッションのアイコン的ブランドにまで成長したドクターマーチンですが、2000年代に入ると業績も落ち込み閉業の危機にさらされます。
その対策として、世界中で話題となっているブランドやデザイナーと手を組み、多くのコラボを重ねた結果、業績は回復。
そして、誰もが認めるおしゃれなブーツブランドとして認知されることになりました。
まとめ
ドクターマーチンはヨーロッパな雰囲気が漂うロックな着こなしにハマるブーツです。
とはいえ、ロックに限らずミリタリーやストリートなど、さまざまな着こなしに使えるブーツでもあります。
おしゃれなブーツが欲しいけれど、どれを買ったらいいかわからないという人はドクターマーチンをチェックしてみてください。
ヴィンテージも気になるという人は、古着特化SNS×フリマアプリのVINTYでチェックしてみてくださいね!
この記事を書いた人
サイトウマサミ
セレクトショップやブランド直営店の店長経験があり、その経験を活かしてファッション系ライターとして活動を開始。現在はジャンル問わずさまざまな記事を執筆するwebライターとして活動中。